GUNDAM SEED IMPRESSION

〜運命感想ネタばれ有り〜



■PHASE-40 『 黄金の意志 』

…………
………………

げら
げらげらげら、あ〜っはっはっは〜♪♪


いえ、すみません。カガリ嬢の、
あまりに爽やかな快進撃と、ユウナ・ロマの道化っぷりに、今回しょっぱなから浮かれております。なんだかもう、これまでの彼女の、あんまりな苦境続きの諸々これで吹っ飛んだって感じです。双子、バンザーイ♪ (……って、オーブの危機は、まだなにも解決してないんですけどね)

とりあえず、冒頭。
ステラのことや、アスラン&メイリンのことを夢に見て、うなされるシン。
ホッとしました……まだ、
殺戮マシーンへの道から、引き返せる余地がありそうで。これで、ルナマリアとちゅーさえしていなければ、ステラを思い出していることに関して、もっと素直に喜べただろうな〜と思うと、ちょっと残念ですが。
“フェイス” に任命されたことも、完全に手放しでは喜べていない様子。よし、そのまま悩むんだ、シン! 考えることを放棄したら――残り話数からしても、今度、また怒りに任せて種割れしたら、ホントにダークヒーローまっしぐらだぞ!
そんな同僚を、あからさまに議長サイドへ誘導しつつ、
ますますブラック路線を突き進んでいる、レイ・ザ・バレル少年。せめて、以前、ステラ救出に手を貸したことだけは、純粋な友情からだったと思いたい……(汗)

タリアさんに期待 ☆
議長のやり方に、あきらかに反感を抱いている様子の、グラディス艦長。
デュランダルが唯一、ずっと執着していて、なんだかんだ言って嫌われたくはないらしい相手――本質的な意味で、議長を止められる人間が存在するとすれば、もはや彼女だけでしょう。正面きって、あなたのやり方は認められないと拒絶されれば、運命は操れるものじゃないと考え直してくれるかも……? 確率13%くらいで
(←低いじゃないか!)

メイリンちゃんの熱は、どうやら治まった模様。巻き添えくらって “アークエンジェル” に来てしまった少女は、健気にも医務室を訪れ、じたばたもがくアスラン・ザラを心配しております。
無理に起き上がろうとして、前回と同じようにロアノーク大佐に諌められるという、エンドレスなハツカネズミの空回り。いい加減、理性的な行動をとってください。事態に責任感じていて、なんとかしたいと思っているなら、
おとなしく安静にして怪我を治しましょう。
このあいだ死にかけたばかりの身で、しゃしゃり出たところで、オーブの危機に颯爽と出撃していくカガリの、余計な心理的負担を増やすだけです。とーぶんは、自業自得な無力感を噛みしめて猛省してください。彼女は、あれだけ追い詰められて、あなたに突き放されても、根性と人徳で浮上したんですから。

ところ変わって、オーブ行政府。
部下たち相手に、指導力の薄っぺらさを露呈するユウナ・ロマ。前作で、ザフトの追撃からアークエンジェルを匿えたのは、
オーブの獅子、ウズミ様の存在があったからこそです。それすら認識していないとは、彼こそ国政を舐めているとしか思えません。役職としての権力を、自分自身の “力” と錯覚した典型例ですねぇ。
まだ、セイラン父の方が、常識的な危機感を抱いている模様。雄弁なジブリールを前にして、だらだらと脂汗をかいて悩んでおります。だてに一国の宰相を務めていたわけではないようです。まあ、親子揃って無能なら、カガリとの婚約なんてウズミ様が同意していたはずありませんからね。
ウナト・エマは、もしかしたら、
なにかとんでもないジブリールの隠し武器の存在を知っていて。それで、ザフトに攻め込まれる危険性を認識しながらも、ブルーコスモスとの敵対を避けたくて、厄介者の入国を拒否できなかったのかもしれないですね。息子が頼りないのを解っているから、機密事項でもあるそのことは話していない――とか。考えすぎか。

それにしても、ジブリールが自慢げに語っていた “レクイエム” ってなんだろう? 戦局を覆す代物っぽいけれど、大見得きっておいて、議長にしてやられるというのが、これまでの彼のパターンでしたからね……。

そしてそして。オーブへのザフト侵攻を阻止すべく、弟の “ストライクフリーダム” に続いて、
獅子の形見 “アカツキ” 出撃!!
MSが金ピカ?? とかは、たぶん突っ込むと疲れるところなので、置いておきます。もうこの際、描写が素敵ならば良いのです――が、
作画に手を抜くと、とたんに安っぽく見えてしまうMSだと思うので、担当のスタッフさんたち頑張ってくださ〜い!

カガリ VS ユウナ
あれはもう掛け合い漫才と呼ぶべきですね!? いいよ、息ぴったりだよ君たち。やろうと思えば夫婦漫才コンビで芸能界に売り出せるよ! とか思っていたら。
自称司令官さんは、カガリさま親衛隊もといオーブの強面軍人さんたちに、あっさり反旗を翻されて、国家反逆罪で拘束されてしまいましたとさ。マル。
……牢屋に閉じ込められている図は、ディアッカ・エルスマン氏だからこそ絵になったのであって。ユウナ・ロマが、鉄格子に張りついて
『カガリぃ〜ん!』 とか言っても、かわいくないからなぁ。
あっさり釈放されて、最終回では、政界復帰禁止ぐらいで済まされるといいんですけどね。彼は、別に悪人ってわけじゃないですし……ただ小心者で、度量が狭くて、非常事態に年下の少女に頼ろうとするほど、根性がふにゃけているだけで
(ダメダメじゃないか!)

カガリ VS シン
キラ不在。アスランは、あらゆる意味で出撃不能という状況の中、とうとう激突してしまうらしい因縁の両者。たぶん次回が、シンとカガリにとって運命の分かれ道!! ……と思いきや、あの予告。
もしかして来週、総集編ですか? ひとり蚊帳の外で落ち込むアスランの独り言ですか? なぜ、このタイミングで、そんなことに貴重な30分を!
約20話ハツカネズミな日々を過ごしておいて、まだ足りないとでも!? もう残り、10話くらいしかないのに〜っ!!

えーと、アスラン・ザラさん? 
もし、これで……あなたの回想シーンに、ディアッカ&イザークが登場せず、結局うじうじ悩むだけに終わったら。
クロニクルのEDでは、然るべき処置を取らせていただきますので!
(八つ当たりは止しましょう)



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