GUNDAM SEED IMPRESSION

〜運命感想ネタばれ有り〜



■PHASE-43 『 反撃の声 』

濃いストーリー、タイトルにぴったりの内容。あああ、中盤もこれくらいエピソード満載ならば、もっともっと盛り上がったでしょうに……もったいな〜い、もったいな〜い〜。

ネオマリュ祭り (バルトフェルド氏は蚊帳の外)
虎さんとマリューさんは、具体的になにがあったわけでもないようなので、すっかり二人の世界が成立しているのは、まあ良しとして。
ご存命の理由や、ステラたちに対する心情をスルーしてしまうのだけは、やめていただきたい……今後の展開に期待。ラスト、マリューさんが幸せでいられますように!!

うっかり議長さん
滅多に見られない驚愕ぶりからして、キララクの罠に嵌ったらしいギルバート・デュランダル。
「なぜ、彼女がオーブに!?」
……って言われましても、キラに連れられて、ジャスティスに乗って地球に降りましたから。
きっと、まだエターナルで宇宙空間を漂っていると思っていらっしゃったんでしょうね〜。他人を手のひらで操る策略家と見せて、肝心なところで詰めが甘い議長。ラクス暗殺計画の不手際・矛盾については、クロニクルの 『見えない真実』 で仮説を立てましたが、いくら知性派の政治家といえど、まだ三十路。老獪さは熟成されていないのでしょうか……?

タリアさんは常識人
議長が御執心の、グラディス艦長。これ以上のオーブ侵攻を無益と考え、軍を引いたことは自分の意にそぐわないものの、相手がタリアさんなものだから、適切な判断だったとかなんとか笑顔で取り繕ったとみえます。
最終的にデュランダルと対決するのは、キララクやアスカガ、シンではなく、タリアさんじゃないかと勘繰ってしまう管理人。前作のナタルVSアズラエルのような結末にはならないと願いたいが、ハッピーエンドになるとも思えないご両人。どーする、どうなる……?

ユウナ&ルナマリア
双方、扱いがあんまりです (泣)
ユウナ、根っからの悪人じゃないよ!?
(寄ってたかってボコボコにされた挙句、MSの下敷き)
ルナマリア、仮にもザフトレッドですよ!?
(エース級のMSに搭乗しているというのに、シャトルあっさり取り逃がし)
フォローしてあげたくても、ディアミリ視点じゃ接点なさすぎるし……公式小説での補完を待つかなぁ……。

電波じゃーっく
ええ、カガリに、もったいぶった演説は似合いません。彼女は、泣いたり笑ったり怒ったり殴ったりと、言葉より行動で示してこそ持ち味が出るのです! 論戦の適任者はラクスです。
議長がミーアを使って横槍を入れてきたことも、そのタイミングでラクス本人が登場することも、キララクの計算の内でしょう。コンピュータの天才、キラ・ヤマト氏がいれば、プラント側の干渉なんて即刻シャットアウトですよ! 言葉での戦いこそ、ラクスの真髄が発揮されるはず。がんばれ〜、がんばれ〜♪ でも、ミーアはあんまり苛めないでやって……。

ノイミリ!?
あの食堂シーンの描写は、なんだったのでしょう。まさか、ノイマン → ミリアリア ← チャンドラ なんて構図が成り立っちゃったり? そこにマードックさんまで乱入しちゃったり!?
(よくよく考えたら27話での会話、そういう意味に解釈することも出来るんじゃ?) やばい……楽しいかも♪ ディアッカぴーんち!?

キラ VS レイ
レジェンドを見て、クルーゼを回想するキラ。勘の鋭さは相変わらずのようです。アスランなんて、何ヶ月も行動を共にしていて、なんら感じるものがなかったようですから!
(そう言うなよ……)
最終的には、アスランVSシン、キラVSレイという構図になるのでしょうか? でも、ネオさんは? 虎さんは? こうまで最終回の予測がつかないシナリオ運びって、珍しいよなぁ。

シン VS アスラン 種割れ対決実現

実に前作ヤキン・ドゥーエ攻防戦以来の、アスラン種割れシーン。SEED腐ってなくてよかったね〜
(腐るの!?)
いえ……あれって、たぶん確固とした強い想いが、普段は心体への負担を避けるため無意識にセーブしている、その人の潜在能力を引き出す――という現象なんじゃないかと思うんですよね。ここ20数話のアスランだと、
水も肥料もなく日陰に放置されてたよーなモンですから。場合によっちゃ、腐りますよ。きっと。今日の今日まで、彼のSEEDは無くなったんだとばかり思ってましたよ、管理人は。
けど、具体的になにをどう決心して、種割れしたのかハッキリしない……。
シンを助けたい? オーブを守りたい? うじうじ悩むシーンじゃなくて、そういう決意をこそ、短くてもいいから言葉にしていただきたいものです。

そして、どうにかこうにかレイに遮られることなく、シンの心にがつんと響く台詞を言ってくれました!
あ〜、なんか 「キラ!」 「くっ――」 「なにぃっ!?」 の類じゃなく、きちんとした文章になってるアスランの語りを聞くのも久々のような……って、あれ?
アスランって、主役の出番を奪い取り、ディアッカ差し置いてミリィとティータイム、何人もの美少女の好意を軽〜くスルー、落ち込む場面だけで、毎回30分のうち何割かを食いつぶしていたはずなんだけどなぁ。カガリに指輪を渡して、オーブを経って以降、なにかイイトコあったっけ?? 毎回欠かさず見ていたはずなのに、思い出せないわ!(汗)
ハッ、そうか――前回、
シンとカガリに会話シーンが用意されなかった理由が判りました! カガリが、シンを説得してしまうと、もう完全にアスランの出る幕なくなっちゃうから! もはや、姫君のボディーガードの席すら、保護者キサカさんに取られてますから!(爆笑)
う〜ん。まさしく、
二兎を追うものは一兎も得ずの典型例。視聴者からすると、あっちふらふら、こっちふらふらしていると、こういうことになるんだぞという、いい教訓になりました。アリガトウ、アスラン (←棒読み)

アスラン流血
前作終盤で、あんなシーンを見たら
(……というかDESTINYでも、8話目あたりまでだったら) 間違いなく、あああ、アスランが〜!! ひどい怪我してるのに無理するから〜っと、おろおろしながら心配したことでしょう。
しかし今や、怪我人だろうと、あのくらいやってもらわなきゃね〜自業自得よね〜としか思えない。人の心って、変わるものなんだなぁ……男性キャラクターでは、ディアイザと並ぶくらい好きだったはずなのになぁ……
(しみじみ)
管理人、最近すごく、シンの心境が解る気がします。憧れていたり、好きだな〜と思っていた人物に、とことん期待外れの行動をとられると、
一気に熱量100からマイナス50℃くらいになっちゃって、徹底的に扱き下ろしてやりたくなるのです。でも、ぶつくさ言っているうちは、まだ相手のことが好きなんですよ。嫌いでどうでもいいなら、無視しちゃえばいいんですから。アスランが、命に関わるような状況に陥ったら、管理人たぶん泣きます。
でもやっぱり、このコンテンツでは、けちょんけちょんにされる運命なのででございます……ふふふふふ♪
(愛ゆえ)

実体験は大切です
……で、まあ、今回の捨て身の説得にて、マイナス50℃からマイナス3℃くらいまで、好感度が回復したザラ氏。
シンを動揺させるも、決定打とはなりませんでしたが、それは無理もないことです。シンは軍人で、FAITHなんですから。殺してしまったとばかり思っていた、かつて憧れた上司が生きていて、その人から心の奥底の願いを指摘されたからって、はいそうですねとMSを降りることなんか出来やしません。
そして今回、声を大にして言いたい。
少しはカガリの気持ちが解ったか、こらー!
ダーダネルス、クレタ沖の戦いで、オーブ軍に戦闘停止を呼びかけたカガリ&AAの行動を、馬鹿なことだとか言ってくれましたが。
〔オマエモナ!〕 Byハロ
あそこでシンに呼びかけて、戦闘が止まるとでも思ったか、こらー!!
無駄だと頭の隅で解っていたとしても、そうせずにはいられないものでしょう、人間は。そういう事態に、前作でも何度も直面してきたはずなのに、ほんっとーに彼は他人の立場を踏まえて物事を考えることが苦手ですねぇ。感情で動いている相手を、理屈で説得しようとするから、とことんそっぽを向かれるんですよ。
たま〜に、誰かを慰めたり動揺させたりに成功したときは、まず相手の心情を思いやったとき。散々、踏んだり蹴ったりな目に遭って、そのあたりに気づいてくれたんだといいけど、どうかなぁ……生粋のハツカネズミだからなぁ……。



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