GUNDAM SEED IMPRESSION

〜運命感想ネタばれ有り〜



■PHASE-50 『 最後の力 』

えーと、えーと、えーと。

ステラぁああああああーーーーーっ!!!(感涙)


これにて、種運命最終話のネタばれ感想を終了します。短期間ではありましたが、これまでお付き合いくださいました皆様、ありがとうございました♪


……って、サイト開設から三ヶ月そこらで、こんな簡単に逃げちゃだめですね。始めたことは、きっちり終わらせないとですね。
なにはともあれ最終回だし、順番に突っ込んでみることにします。

カガリ・ユラ・アスハ
メインヒロインなのに、最終回で台詞なし……それってどうよ? とは思いますが、序盤〜中盤は彼女の独壇場だったワケで。カガリ個人が好きな管理人としては、種運命のストーリーは、オーブ代表の成長物語として見れば、筋が通ったものだったようにも思います。
自分は国を離れられないから、AAたちに戦場を託した。ちらちらと映った、厳しくて、それでいて静かな表情に、オーブの獅子の片鱗を見た気がします。クロニクルは、近々アスカガど修羅場編に突入しますが、カガリの心情とその後は、ゆっくりじっくり描写していきたいものですww

飛び出すな。車は急に、止まれない

シン VS アスランに割って入ったルナマリアさん、はっきり言って無謀です。しかも極度の錯乱&興奮状態のところに、いま最も支えにしている相手が、他の男を庇ったんじゃ、我に返るどころか逆上されて当たり前です。自殺行為です。
最終的に無事だったから、結果オーライとは言えますが……相手がアスランで良かったね。

そして、アスラン。まあ彼ならば、事態がどう転んでもシンたちを殺したりはしないだろう、とは思ってました。
元後輩を、ガツンと叱責する。これが、信頼とか色々積み重ねたうえでの出来事なら、感動したりもするんでしょうけどねえ……二人とも、元々議長の方針やらに疑問感じて揺れていたから良かったようなものの、メイリン巻き込んで逃亡した人物に偉そうにされたって、ふつう誰も 「はい、そうですね」 なんて思わないよ?
「君を撃ちたくない」 →言われた側、屈辱感じて逆上。
前作&今作でキラに言われたっしょー、自分自身を鑑みて、逆効果だったでしょー? カガリの傍に戻りたいなら、まずは口下手と迷走癖を克服する修行の旅に出てくださいね?

大破したMSから脱出して、パイロットスーツ姿で抱きしめあう、泣きじゃくるシンルナは、やはりカップルというより姉弟のように見えました。傷の舐めあいじゃなく、きちんとお互い向き合っていくなら、未来で恋人というのも良いけれど。ルナはまだまだアスランを気にしているっぽいし、シンは、ルナの膝枕でステラの夢を見ているような状態だし、個人的には、彼らは “特別な仲間” くらいでいてほしいです。

昨日をもらったの。嬉しいの。だから解るの。だから、明日――明日ね。
どうしてSEEDの登場人物は、わかりやすい日本語をしゃべってくれないのか…… (汗) キラ、アスラン、ラクスの台詞も、ときたま訳わからなくなりますけどね。やっぱ、カガリはいいなぁ〜、ストレートな台詞っていいなぁww 明快明快☆
ともあれ、あれがシンの幻覚ならば、ステラに投影された自分の本心。事実、ステラの魂だったなら、彼女がシンに、言い残したことを伝えに来たわけで。
管理人は、後者だといいなぁと思ってます。

ずっと記憶を消されながら生きてきたけど、シンに会えて、大切な思い出を取り戻せて嬉しかった。昨日が好きだと思った。
シンが 「会いに行く」 という約束をくれたから、明日の訪れが待ち遠しくなった。また会える日は、明日の先にあるから。
今日はこれでお別れだけど、また会いに行くから、シンは明日も、その次の日も、ずっと生きててね。

……そんな意味なのかなぁ……それともまったく違うのかな。舌ったらずな喋り方でこそ、ステラちゃんですが。あとでシンステ中心サイトさんを巡ってこようと思います。
ステラは、ムウマリュの娘として生まれてくるといいよ。父親譲りの金髪で、ガーネットの瞳をしているといいいよ。お兄ちゃんが二人いるといいよ。それで十数年後に巡り合って、ネオさんあらためムウさんが、シンのことを覚えているといいよ。
とあるサイトの管理人様が、小説書き続けるぞと燃えていらっしゃったので、素敵作品が読める日を心待ちにしてます♪

割り切ったつもりでいても、結局のところ諦め切れてなかったのか……?
死ぬ必然性はないはずなのに、まだ幼い息子を残して議長と心中されました、タリアさん。いーのか、それで!? (滝汗) 
まあ、実子より恋人を選ぶ人間は現実にもいるわけで……ミネルバが戦闘不能に陥ったあと、彼女は、デュランダルを説得できなければ撃つつもりで駆けつけたんでしょうけれど。議長をこんなふうにして、どうにも出来なかったのは自分だから、責任とって一緒に死にますということなのか。
これまでの彼女のイメージからして、どれよりも想定外の結末でした。割り切るべきところは、割り切るタイプだと思っていたのに。
デュランダルの
(タリアと共に死ねることが) 「嬉しい」 という言葉は、本音なんだろうなぁ……結局、彼の勝ち逃げのような気がします (トレーズーーーーー!! by 張五飛)
満足げにされて、納得いきませぬ。ディアッカなら
「俺が死んでも、おまえは生き延びろ」 と言ってくれると思います。管理人、ロミオとジュリエットよりタイタニックが好きです。死ぬことを運命だと割り切るのは嫌いです。

母親としては、無責任もいいところのタリアさん。なにやら、マリュさんあてに遺言めいたものを残されましたが……もし、グラディス家が母子家庭だったなら、タリアさんの息子って、ムウマリュが引き取って養子にしてそうです。そこまでの深い知り合いじゃないはずなのに、マリュさん、なんだか世話焼いてそうな気がします。お人好しだからな〜。

だが、君もラウだ……
最終的に議長を撃つのはタリアさん、という予想は外れました。あれだけギルギル言っていた、レイくんが撃ちました。
唐突感は拭えませんが、ある意味、デスティニープランの歪が弾けた結果なのかな、これも。
議長がレイを、クルーゼと同じ存在として。運命は変えられぬものとして。失敗作だなんてことは関係ないんだ、とか一切なにも言ってあげずに、MSパイロットとしての期待だけをかけて育ててきたのなら。ずっと子供の夢や、気持ちや、そういうものを無視して押さえつけていた父親が、突然子供に刺し殺されたりする事件と、本質は似ているように思います。
レイも、まだ小さい頃は、甘えたりワガママを言ったり、ありのままの自分を受け入れてもらいたかったのかもしれないです。けれど、我を主張することは、デュランダルの意にそぐわない。見限られるのが怖いからと、そういう願望は心の奥底に封じ込めて、気づかないフリをするようになったのかもしれません。
それが、ずっと憎んできた “キラ・ヤマト” に、なによりも欲しかった言葉をぶつけられて、動揺した。
「生きているということは、それだけで価値がある。明日があるということだからな」
前に、レイ自身が言っていた言葉です。
明日が欲しい。生きていたい。成功体のキラと、失敗作の自分。それでも望むことに変わりはない、ひとりの人間で。遺伝子が同じでも、自分はラウではない。本当は、そう胸を張って言いたかった。認めてほしかった。
デュランダルを撃ったのは、確固とした想いがあってのことではないと思います。普段のクールさはどこへやら、あきらかに錯乱して泣いていたレイは、まるで5.6歳くらいの子供に見えました。議長が示す世界が、希望を摘み取るものだと気づいたのは、理性的な部分ではなく、人間というか生あるものとしての本能的な危機感だったのかな……。

レイの生い立ちに関する詳しい事情を、タリアさんが把握していたのかどうかは定かでありませんが
(たぶん知らない気がする……) 、いらっしゃい、といって抱きしめたのは、泣いてる子供に対する母性本能みたいなものなんでしょうね。
自分を認めてくれる、あったかい人に抱きしめてもらいながら、というのは幸福な死に様のように思います。死ぬ瞬間にひとりって、きっと寂しいですから。でもさ、生きてるんだから脱出しようよ!? 助からない議長はともかくとして、タリアさんとレイ連れて脱出してよ、キラ!! ここにカガリがいたら、ぶん殴ってでも引きずり出してくれたかも……うああん(泣)

覚悟はある! 僕は戦い続ける!
言ったからには、のんびり隠居生活はお終いですね、キラくん? ラクスもだけどね。
デスティニープランの危険性について、AA陣は自分たちだけ納得して行動してましたけど
(少なくとも画面上では) ……自分で悟らなきゃ意味が無いんだから、自分で考えなさいというスタンスは、平時ならそれでも良いでしょうが、混迷した世界においては無理難題の押しつけです。
学校の先生が、公式の説明も参考書も与えず、問題文のプリントを置いて、さあ解いてみろなんて言いませんよ。
真面目な警察官は、事件を未然に防ぐことを目標に日々パトロールに勤しんでいらっしゃいますよ。
デュランダルの思想を否定したなら――それに代わるプランを用意しろとは言いませんが、遺伝子統制されずとも平和な世界の実現のために動いていただかなければ、説得力ありませんからね。
もしも、巷で噂されているようにSEEDが三部作なら、大人になった彼らが描かれることもあるのかもしれません。その際は、もうちょっとシナリオ煮詰めてから番組作成していただきたいものですが (苦笑)

最後のディアミリショット
某所の絵茶にて教えていただきました♪♪♪
ラストシーン。フリーダム、ジャスティス、アカツキを中心とするAA&エターナル勢ぞろいカットの端の方に、さりげな〜く黒ザクが映っています。AAの前に位置どっています。つまり、イザークは 「エターナルを援護する!」 と奮戦してたけど、ディアッカはちゃっかりAAの援護に回っていたんです! そうに違いないんです。
「よくやった、ディアッカ〜!!」 と叫びつつ、種運命ネタばれ感想は、これにて終了いたします。

ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
種運命本編は終了しましたが、クロニクルの連載は、かる〜く後一年間は続くと思われます。これからも、お付き合いいただければ幸いです♪



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