GUNDAM SEED IMPRESSION

〜運命感想ネタばれ有り〜



■番外編 『 ムウ・ラ・フラガ生存の経緯 (仮説) 』

アンケート企画に伴うキャラクター人気投票で、サイト紹介文etcではまったく取り扱い範囲とされていなかったというのに、
なんだか大健闘しているムウ (ネオ) マリュ。う〜ん、ふしぎ。
彼らを描写する場合、ムウさんご存命の理由が必須となるわけですが――今のところ本編ではまーったく説明がありません。残り話数から考えると、きっちり判明するか微妙なところ。DESTINYの公式小説が最終巻まで出れば、補完がありそうな気もしますが、さすがそれを待ってボーッとしているわけにもいきません(笑)

クロニクルで描写するのは、どうしても PHASE-08 以降になりますし、それまでに思いついたことを忘れてしまっても困るので
(覚えとかんかい!) ちょっと、ここいらでまとめておくことにしました。捏造話として、お楽しみいただければ幸いです。

ムウ・ラ・フラガ=ネオ・ロアノーク?
これはもう、論議の余地がなさそうですね。序盤、ネオさんが登場したときは、フラガ父が残した
クローン再来!? ……と思いましたが。
遺伝子・肉体的には100%の同一人物。他人として振舞いつつも、傍から見れば兄貴そのまんまな言動。なぜだか感じている既視感。なんでか知ってるブリッジとの通信コード。覚えのない記憶のフラッシュバック。クローンその他であれば、ああいうことは起きないでしょう。

あれは見なかったことにして
ムウさんが生きているとなれば、それ自体はもちろん嬉しいです! しかし、TV本編しか観ていない視聴者に、不親切なことはやめていただきたい……。
なんでも前作のDVD版では、ローエングリンの直撃くらってストライクが吹っ飛んだ宙域に、ムウさんのパイロットスーツの残骸
(壊れてボロボロになった、鷹印ヘルメット) が漂う――という、例のシーンが削除されていたらしいのです。とりあえずこのことを前提に話を進めます。
でないと、もう、ムウさんは人間じゃないです。スーパーコーディネイターならぬ、スーパーナチュラルです。パイロットスーツに不備がある状態で、どんぱちやってる宇宙空間に放り出されたら、どー足掻いても人間は死にます。はい。

……とはいえ、パイロットスーツが壊れようが壊れてなかろうが、ムウさんがAAを庇って吹っ飛び、マリューさんの元に戻らず空白の二年間を過ごしていたことは事実。アークエンジェルが機体を見失うほどの損傷を受けて、それでもパイロットが生きていたとなると――
コックピットだけが、なんとか原型を留めて無事だった、という可能性が一番高いような気がします。
ローエングリンの直撃くらって残るんかい! と思っても突っ込まないでください。でないと、ほんとにネオさんは幽霊か亡霊になってしまいます(汗)

ストライク→ルージュの系譜
ムウさんの、当時の搭乗機はストライク。単機での大気圏降下、さらにはイージスの自爆から、なんとかキラを守りきった、前作序盤〜中盤でさえミラクルな機体でございました。それを回収したモルゲンレーテは、ナチュラル用に改良を加えています。リアルタイムでそれを見ていた頃は、ふ〜ん、勿体ないから修理したのか、程度に考えていましたが。
あれをベースに、カガリ専用機のルージュを造ったところを見ると――
改良版ストライクは、ルージュを造るための試作機だったのではないでしょうか?
それには、オーブの姫君が乗ります。もちろん活躍できるに越したことはありませんが、DESTINYで登場したアカツキの性能からしても、カガリ搭乗機の最優先スペックは、護り。アスハの後継者を死なせるわけにはいきません。パイロットの命を守ることが第一です。となると、
コックピットは重点的に強化されていたと考えられます。

……んで。機体の大半は消し飛ぶも、コックピットは奇跡的に全壊を免れて、ビームミサイルがびゅんびゅん飛び交う宇宙を漂いながら、まもなくヤキン・ドゥーエ攻防戦には一応の決着がつき、停戦。
この間、ムウさんがどういう状況でいたかは不明ですが、元々クルーゼにやられて、負傷してAAに帰投しようとしていたわけです。流血が続いて命の危機、吹っ飛ばされた衝撃で頭部を強打した、空調関連の機器が破損して酸欠に陥りかけた――本人が記憶を取り戻せば判明するでしょうが、とにかく救助されたときには、相手が誰だろうと抵抗できる状態にはなかったでしょう。

ムウを救助した者は誰か?
停戦ともなれば、人命救助が最優先。混乱収まらぬ宙域では、生存者を探して、いろーんな組織が入り乱れていたことでしょう。そのうちの一派に、ムウさんのコックピットが回収されたとして、それはどういう人々か。
この件に関しては、議長サイドとは考えにくいので、ブルーコスモスか地球連合軍と考えるのが妥当でしょうねぇ。たぶん、彼らはアズラエルたち、重役連中を捜索していたんじゃないでしょうか? たまたま発見した
(エマージェンシー信号かなにか、キャッチしたのかもしれません。元は連合の機体ですし) コックピットの中に、瀕死のどこかで見たような男が――って、こいつ、エンデュミオンの鷹じゃないか!?
アラスカで行方不明になった、元連合のエースパイロット。
ムウさんは軍関係者の間では、それなりに有名人だったようですから、顔を知っている者も何人かはいたでしょう。
アラスカで転属命令が出ていたことからしても、連合にとっては有益な人材。このまま死なせるには惜しい。さっそく連れて帰って治療します。

記憶喪失? 記憶操作?
負傷やらのショックで、目覚めたときには天然記憶喪失だったのか、それともステラたち同様、記憶を弄られたのかは、微妙なところですが。もし、前者だったとしたら――昔の記憶がないことは自覚しているはずであって。
デストロイ戦のあと、AAに保護されたときのように、自分のことを知っているらしい連中に出くわしたなら。相手に覚えがなくても、もしかしたらこいつらは昔の俺を知っているのか? と、考えるはず。そういう思考にならないことから判断すると、
偽りの記憶を植えつけられたってことになりますね。
どうにでも利用できる有能なパイロット。エクステンデッド研究の一環として、記憶の消去ではなく “操作” の実験台にされたと考えるのだ妥当だと思います。
強制的に弄られたものだから、シン&ステラの関係のように、なにかしら切っ掛けがあれば揺れる。
そうして、ネオさんは心の疼きに従って、マリューさんの傍に留まりました。経緯はどうあれ、生きているということは、それだけで価値がある
(By レイ・ザ・バレル少年) わけですから。

彼の、今後の活躍に期待します♪



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