設定裏コラム

設定裏コラム　～ここが変だよ種運命～

【３９話／天空のキラ編　Part．１】

※ コラムという名の大きなぼやきになる予感です。
後書きやら作品語りといった類のものは嫌いなんだよ～という方は、今のうちにブラウザバックでお願いします。

はてさて――今回、ピックアップは無印主人公キラ・ヤマト。
続編DESTINYにおいては美味しいゲストキャラ扱いと思いきや、二代目主人公を差し置いて目立ちまくり、ストーリー後半とうとうＯＰタイトルバックを掻っ攫っていくという、トランプにおけるところのジョーカー的反則最強キャラ。
当サイトの小説内で、彼は準レギュラーの域を出ません。
掘り下げて考察すればするほど、ただでさえ雲行き不安なパワーバランスや整合性が破綻すること請け合いだからでございます……が。
すでに 「ここ変だなぁ」 と感じた読者様もいらっしゃるようなので、連載再開前に、言い訳という名の考察文でも書き散らしてみようかと思います。

【お題：３９話、ストライクフリーダムに一掃されたグラスゴー隊の行く末】
まず前提事項。
無印ストーリーから見られるようになりました、キラの基本戦闘スタイルは 『不殺』 です。
ＴＶ版でグラスゴー隊の描写は、ストフリに撃たれて戦闘不能に陥ったところで終わっています。
当サイトの小説では、ＭＳ隊が被弾半壊、母艦もスラスター大破・走行不能の状態で漂流、連絡を受けたジュール隊に救助されるまで数日かかり、パイロット陣は酸素欠乏やら脱水症状。全体的に重症――という結果になっています。
これってどーなの？　という話です。

【仮定　／　グラスゴー隊を、基本の不殺スタイルで蹴散らした場合】
ザフトＭＳ隊は、武装かカメラもしくは両方に被弾。母艦は砲門やられて戦闘不能といったところ？
戦闘継続を望んでるわけじゃない、エターナルとストフリは逃げ去ります。
カメラが無事だった機体は、武装破壊を免れた僚機の武器を借り受ければ、すぐさま再出撃可能です。ざっと考えて全体の３割くらいになるでしょうか。
出撃できるといって、エターナルを追うか？
総掛かりでも敵わなかったのに、戦力削られた状態で追うのは自殺行為――というわけで、追撃命令は出ないに一票。

母艦が砲門以外無傷だったなら、次に取る行動は友軍への救援要請でしょう。
プラント近域に潜んでいたテロリストを追い詰めたら、地球からすっ飛んできたストライク（世間の認識じゃ地球軍っつーかオーブ機）がジャマしに現れて、さらにはインパルスにやられたはずのフリーダム（やっぱりオーブ機）が……ＨＥＬＰ！！
ザフト軍本部へも連絡を済ませ、次はどうするか？
武装をやられたまんまじゃ再追撃にも加われないから、ひとまず本国へ向け引き返すルートを辿るでしょう。途中の宙域でやられた僚機を母艦に回収しながら、エターナルが潜んでいた小惑星付近を通りがかり――そこを素通りするか？
ザフト軍にしてみれば、テロリストの隠れ家だった場所です。
少なくとも１／３程度、船外作業に使える機体が残っているわけですし、現場検証くらいするでしょう。普通なら。

分岐（１）　ファクトリーに走行機能は無く、元のまま宙域で沈黙していた。
テロリストの仲間が隠れてやがったぞ汚名挽回とっ捕まえろうぉりゃあああ奇襲！！
ドムトルーパー、没収。ファクトリー、壊滅。
しかし完成ドムドムドムが降りてきてオーブ戦で暴れまわった以上、これは有り得ませんな……次。

分岐（２）　実はファクトリーが移動式で宙域から消えていた。
岩くれに見せかけたアジトだったのか、まだそう遠くへは逃げていないはずだ探せぇええ！
本部にも増援を頼め！
エターナルとフリーダムに真っ向勝負を挑むのは得策じゃない、補給ルートを潰して兵糧攻めにしろー！！

偵察機、宙域に大増量。

分岐（３）　お間抜けなザフト軍人さんたちが、跡地調査を怠ってました。
軍警察組織として終わってる感が漂うため、却下。
どんだけ節穴なんだコーディネイターの眼はぁー！？
でもＴＶ本編を直球解釈すると、このオチなんだろうなぁと……こーゆー部分が、キラが凄いんじゃなく敵サイドが弱すぎるとしか思えなくなって萎えるんですよ。

そもそも、殺すよりは殺さずに済んだ方が良いに決まってるけど。
『人を残せば、そいつは新たな武器を手に来る（ｂｙクルーゼ隊長）』 んですよ？　
グラスゴー隊にトドメを刺さなかったがゆえに、分岐（１）パターンでファクトリーが襲撃されてたらどーするんですかキラさん。
そこまで深く考えてなくて、たまたま再捜査の手が伸びることなく済みました？
それって世界の中に主人公’ｓが生きてるんじゃなく、世界が彼らの都合に合わせてるようにしか思えませんが――ああもう。

そんなこんなで、とりあえず当方ではパターン（２）採択。
ファクトリーは、ジュール隊が駆けつける頃には独力で逃げ去ってましたとさ。

【仮定　／　グラスゴー隊の通信システムが無事だったとしたら】
ここいらで、ちょっくら話を遡ります。
プラント近域に潜んでいたテロリストを追い詰めたら、地球からすっ飛んできたストライク（世間の認識じゃ地球軍っつーかオーブ機）がジャマしに現れて、さらにはインパルスにやられたはずのフリーダム（やっぱりオーブ機）が……ＨＥＬＰ！！
という旨の連絡を、ザフト本部へ入れることが可能だった場合。

エターナルが潜伏していた小惑星の位置は、緊急連絡を受けたキラが、オーブから飛んで行って間に合う距離でした。
虎さんが一人で頑張っていた時間は想像するしかありませんが、一対多数の劣勢具合からして、だいたい３０分～長くても６０分そこらかと。
エターナル側が敵ＭＳに阻まれつつ１時間、キラが全速力で１時間？
月基地との位置関係ｅｔｃは不明ですが、どっちかといえばプラントよりも地球に近い位置に隠れていたと思われます。
つまりはカーペンタリア基地周辺からも、２時間あれば到着するだろう宙域です。

オーブ機（ストライク）が、テログループの援護に駆けつけたわけですよ。
撃墜したはずのオーブ機（ストフリ）が、エターナルから飛び出してきてザフトのじゃまをしたわけですよ。
３９話といえばヘブンズベース戦直後。
ロゴス捕縛のニュースに一息、だがジブリールがいない、逃げたらしいと騒いでるときです。
大西洋連邦側についてるオーブが、ジブリール脱出に手を貸して月基地へ向かった――と考えるのは飛躍しすぎにしても。

……戦局大詰めってときに、物騒な武装グループを放置するかなぁ？

少々つぶやき疲れたので次週、Ｐａｒｔ．２ へ続きます。

【２００８．４．１　記】